たまには本でも読んでみよう:愛しいひと 明野照葉 [読み物]
この作者の本をはじめて読みました。
でも調べてみたら、めちゃくちゃ作品ありました。すごいです。今まで知らんかった私の知識のなさがわかります。マンガにもなってるし。ホラーも書いてはるし。
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さて、この「愛しいひと」。題名からいって甘いラブストーリーかぁ、と思って読んだのですが、違いました。
あらすじは結婚何十年の夫婦。ある日突然、ダンナさまが失踪。でもって、子供までもが家出。さてどーする?主人公の主婦!という感じです。最後まで書くとネタバレになるので・・・・・最後まで一気に読めます。感情移入もできます(主人公の年齢と近いからか?)
本当に一人になってみなかったら、実感としてわかるものではない。収入も途絶え、不意に先行きが見えなくなってしまった不安。そばに誰も頼る人がいない孤独。あてどなくさまよっているような心もとさ。
そうなんですよ、これ。一人暮らしとかしてて、風邪とかひいて、病院行くのもしんどい場合なんて、ひしひしと感じてしまうんですよ(ちと違うような気するけど)。
昔一人暮らししていた時は4階に住んでいたのですが、エレベーターがなくて、階段。コンビニも病院もパジャマでさっといける距離ではなく・・・・・熱は39度を超えてフラフラ。スポーツドリンクもないし、何もない、というのが一度ありました。
それ以来、ご飯とスポーツドリンクの粉末は用意するようになりましたが、「このまま死んでても、誰も発見してくれないで、死後2ヶ月・・・とかってなったらどうしよう」と本当に思いました。
「負け犬のままだと老後が心配や」とひしひしと感じました。人間一人では生きていけないわ。
普段、家族で暮らしている(人の中で暮らしている)と、もっとだと思います。ある日突然、誰もいなくなるわけですし、収入もつきてくるわけですから。
そんなことを考えさせられる本です。
そして、一人暮らしの人!おかゆとかはもしもの時のために用意しておいた方がいいですよ。
ゴージャスおかゆ。おいしそうです・・・
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