平成恋活白書:神がかりの男 その3 [恋バナ]
結婚式で出会ったDさんですが、ひょんなところからまたお会いすることになりました。
そう!結婚式から2年ほど経ったときのことです。その時には結婚式の新郎新婦は別れていて、インチキ占い師というレッテルははがれていました。
新郎と仕事上で付き合いがあったので、そこでDさんと再会しました。 しかも、仕事の取引先として、です。もちろん、新郎も一緒でした。
でないと、一度会ったくらいの人は忘れています。というか、すっかりインチキ占い師ではなく、すっかり怪しい人になっていました。
Dさんは会社の社長でした。会社はDさんのお父さんの代からの設計事務所で、結構広いのです。
キレイなところなのです。でも何か異物が・・・・・なんだろう?と最初は思っていました。
よくよく見てみると、間違い探しのような会社にそぐわないものが置いてあります。
玄関に盛り塩。いや、盛り塩は別にいいのですが、玄関から事務所にいたる部屋の端にきっちりと並べられているのです。ある意味怖いのです。延々と同じ器に入った盛り塩・・・・・
お手洗いにも壁に延々と並べられているのです。
部屋の窓には同じ大きさの「幸福の木」がずらっと並べられています。
なんだ?この設計事務所?と思ってしまいました。
そして、Dさん登場。
両手にパワーストーンのブレス。首には水晶ペンダント(男の人なのに)。紫の絹(と思われる)シャツ。金色のスリッパ。
Dr.コパですか?
「まぁ、応接室にでも」とDさん。
応接室には神棚があり(なぜ?応接室に?)、神棚なのに水晶が飾ってあったりします。普通は違いますよね?
すっかり、風水に凝ってらっしゃるみたいです。
そして、Dさんは仕事そっちのけで、自分の話をはじめだしたのです。
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