たまには本でも読んでみよう:ノルウェイの森 [読み物]
ノルウェイの森が映画化されるそうです。
このノルウェイの森、昔、ものすごく流行った時に読んだことがあるのですが、その時はさっぱりわかりませんでした。でも、村上春樹さん独特の文章でサクサクは読めます。
私的なあらすじなんですが、高校の時に自殺した友達を過去をひきずって生きている僕が主人公です。その友達、なんで自殺したのかよーわからないのです、なので、僕は過去をひきずっているのかもしれません。その友達キズキくんには直子という恋人がいて、大学進学で上京した東京でばったり出会うわけなんです。これって出会わなければこんなことにはならんかったのに、てな感じなのですが、話になりませんけどね。
で、お互い、過去をひきずっているものだから、頻繁に会うことになるのです。で、僕は当然直子を好きになるのですが、直子としては複雑な訳ですよ、死んだ彼の親友って。でもって、関係をもった後、ぷっつりと連絡が途絶えてしまうのです。直子うまいです。で、何ヶ月後かに手紙で「実は私は精神疾患で京都の療養所にいる」みたいに連絡してくるわけです。女の人が一枚うわてかもしれません(何が?)
っていうかねー、女の人からみたら、直子ってそんなにいい女ではない気がするのです。探さないでーみたいに勝手に消息不明になり、忘れた頃に「私は○○にいます。でも会いにこないで」みたいな手紙って・・・・それって、会いにきてくれー!といってるようなものじゃないですか。
なので、映画化の話もすごいなー、と思いますが、直子役って結構嫌な役かもしれないなぁと思ってみたりもします。
さて、話は中盤になり、僕は直子のいない間に小林緑という女の子に出会います。彼女は彼氏がいるのですが、僕の話を楽しく聞いてくれて、いわば、僕にとっては現実の世界に引き戻してくれる役目の女の子です。
あらすじが長くなってしまいました。それで、直子に会いに行く訳ですが、直子ははかなげで「僕が守ってやらないと!」と思える女の人になっているわけです。でも直子と一緒に人生を歩むということは過去とはどうしても決別できないわけなんですよねぇ。過去を向いて生きていくのは結構辛いですよねえ。一方、緑も自分にとってはかけがえのない人間になってしまうわけです。緑との人生は未来ですから。
そういう話が続いていく話なんです。さて、僕は直子をとるのか、緑をとるのか・・・・・・
映画化で緑役はいいかもしれません。
結構、サクサク読める割にはものすごく深い本だったりします。複雑なんですよねぇ。
私の持ってのはこの文庫本です。上下巻です。
村上春樹さん好きだったときがあるので、ほかにも結構本持ってます。
オススメは
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)
- 作者: 村上 春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1988/10
- メディア: 文庫
世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド上下巻。ノルウェイの森よりこっちのが好きかも。でもこれも深い話です。
こちらのねじまき鳥クロニクルもおすすめです。でもこれは3巻あります。
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