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たまには本でも読んでみよう:ストロベリーフィールズ 小池真理子 [読み物]

 人生は生きるに値しないほど厳しいところもある。それは確かだ。でも一方では、まんざら悪いというわけでもない。若いうちは無理かもしれないが、長く生きていくうちに少しずつ、そういうことがわかるようになる。人生の帳尻はどこかで合うものなんだよ

 本の最後くらいに主人公のダンナさまがいう言葉なんですけど、果たしてそうなのかなぁ、とも思います。生きるに値しないほど厳しいことって何?とか思ってしまいます。わかりますよ、人生が甘ったるいものばっかりじゃないってのは。「値しない」という言葉にちょっとひっかかってしまう猫ごはんなのです。

 この話は、小池真理子先生なので、年上の女性が若い男性と知り合って(今回は娘の友達)、大人の恋愛をする~!年をとっても、とった分だけ、若い子にはない人生の深みがあるのよー、みたいな話かとおもっていたら・・・・・違いました。

 淡々とした恋愛です。ドロドロ恋愛ではなく、静かな恋愛。

 でも、主人公の夏子さんが好きになる青年は今風な、どこかさめていて、危ういところのある青年です。私の周りにこんな人がいたら、ちょっとひく・・・・みたいな。まぁ、私、夏子さんと同じくらいの年齢なのでそう思うのかもしれません。

 題名はビートルズの「ストロベリー・フィールズ」かららしいのですが、この題名にせんでもいいんちゃう?と思うくらいあっけない最後でした。新聞小説なので、ドロドロ恋愛もうわーっ!という描写もなく、新聞読むついでに小説も読んでおくか?といった感じの仕上がりになってます。でも、本、分厚いですやん・・・・・。

 熟年主婦におすすめな本だと思います。恋活向きではないかも。

 あと、小池真理子先生を読むならば、ミステリーのがいいかもしれません。

 


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