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平成恋活白書:完璧すぎる女 その4 [恋バナ]

 結局Iさんは転勤され、A子さんは全くかわらず・・・・・外野だけが「どうして?」と思う日々が続きました。

 「Iさんにお会いすることないんですか?」

 「いや、たまに来るけど。人間はかわらない。というか、あの人はずっとあのまま変わらなくて、独身のまま終わるんだと思う。ま、私も人のことは言えないけど」

 そんなに分析しているんだったら、お互い歩みよるってことはないのでしょうか?とも思うのですが、なかなかだったりします。

 A子さんは相変わらず、茶華道もやり、お料理も習いはじめました。ちなみにA子さんのお父さんは大手製薬メーカーにお勤めのえらいさんです。ご実家はその土地ではものすごく古い有名な地主さんだったりします。書道も習ってらしたことがあり字もきれいです。まさに完璧です。

 「あ、そうそう、Iさん、今度見合いするんだって」とA子さん。

 「いいんですか?」と私。

 「え?なんで?」とA子さん。「大丈夫やって、あの人、押しが弱いから上手くいかないって」

 かなり余裕です。が、お見合いです。お見合いは押しが弱い人のが上手く行くのです(私の統計ですが)。仲人さんの腕の見せ所とばかりにはっきりしないと押して押して押し捲られるのです。なまじ自分をきっちりと持ってるとか、好みがものすごくはっきりしている方のが上手くいかないのです(私の統計的に)

 「いいんですか?お見合いですよ?お見合い」と私も言ってみました。

 「私、思うねんけどさー、友達から恋人にかわるのって、何か特別なことがないとあかんのよね。たとえば、あかん例えやけど、大地震が起こるとか、なぜか海でおぼれて介抱されるとか。ま、海なんて行かないけど。つり橋理論なの、つり橋」

 「んじゃ、谷瀬のつり橋に二人で行ってきたら」(奈良にはそういうところがあります。ここに行くとカップル成立度は高くなります)

 「そこまでしてIさんをGETしに行きたくない」

 その後、電話がかかってきたので、その話は終わりになりました(というか、私、仕事してない気する)

 今回のA子さんの持ち物はこちら!

 ICレコーダーです。

 オリンパスがいいらしいです

 

 A子さんはおしゃれにソニーでしたけど。

 


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