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なつかしマンガ大全:ジョーより、タイガーマスク

 善意のタイガーマスク運動が流行りましたねー。そして、今「あしたのジョー」の映画やってます。

 共に「梶原一騎」先生作品です。でもって、ジョーもタイガーマスクの伊達直人も結構似てたりもするんですが、私は伊達直人のがかわいそうな気がします。

 矢吹丈も伊達直人も孤児で境遇は似てたりするんですが、伊達直人(タイガーマスク)のが悲惨っちゃ悲惨です。

 あらすじをば。いきなり虎の檻の前で喧嘩したのを「虎の穴」という悪の組織にスカウトされ、悪役レスラーとして、デビューするんですよ。悪役スタートです。で、最初は「虎の穴」にファイトマネーの上納金を払った後の自分のお金で自分が世話になった孤児院に寄付したりなんかするわけです。でも、孤児院の資金繰りがかなり悪化してるのを知って、上納金の分も寄付。虎の穴は当然激怒し、そこから、これでもかっ!っていうくらいのレスラーをどんどん出して、タイガーマスクを潰しにかかるんです。

 ジョーの場合、丹下さんがとってもいい親父だったんで、悪役になることもなく、自分のスタイルを貫けて、自分の好きなボクシングに進んでいけるわけですから、まぁ、タイガーよりも恵まれてるっちゃ恵まれてます。

 でもって、最後なんて、「無念~!!」状態な死です。子供をかばって、交通事故にあって、死ぬ間際に「僕がタイガーマスクだって知られてはいけない」と思って、マスクを川に投げて、死んじゃうんですよ。もう、ありえません。

 ジョーはリング場で燃え尽きて亡くなってる(よね?あの場面で)ので、本望です。

 ジョーも感動的ですけど、タイガーマスクもすごい話です。多分、初版以外は差別用語?とかがあるので、少しかえられているかもしれませんが。初版では「そんな言葉は、今言ったらヤバイ」という言葉が結構あります。

 梶原作品の中だと、「巨人の星」がまだ幸せな結末なのかもしれませんねぇ。

 


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