映画化しないで欲しかった・・・ヘルタースケルター [読み物]
ヘルタースケルターが映画化されるそうな・・・・でもって、主人公の「リリコ」役がエリカ様。
たしかに完璧な美しさのリリコ役にはエリカ様はぴったりだと思いますよ。美しいですもん。初めて見たときにはお人形さんかと思いましたもん。
でもって、監督が蜷川実花さんなので、それはそれはビジュアル的にものすごく華やかなきらびやかなものになると思うんですよね(「さくらん」もこの監督さんの作品です)。それはもう一種の退廃的な美しさっていうんでしょうか(私、あまり好きではないので、かなりの辛口コメントですが)
しかーし、いくらぴったりだからって、映画化とか実写化とかしたらアカンのんちゃうか?と思う漫画も存在すると思うんですよね。
映画のあらすじでは、完璧な美しさを持ったモデルのリリコは実は全身整形で、整形の後遺症とかで徐々に破滅していく・・・みたいな感じで書いてあるんですけど、それだけじゃないんですよ、この漫画。
そもそも、漫画のラスト通りには映画では無理でしょ・・・っていうくらいの壮絶なラストです(ネタバレになるので、書きません)。えぐいです。普通に生きてて、「なーんか退屈だから漫画でも読むか」と簡単には読めない漫画です。
始まりからして、破滅に向かっていくストーリーというか、くらーい気持ちになります。
でもまぁ、最後は旅立ちで終わるんですけども。ハッピーエンドなのに、どうもやりきれない感があったりします。
昔は私もあまりの不細工さゆえに「整形しようかなぁ、目と鼻と口と輪郭」(全部やん)と思ったこともあります。いとこは美人ぞろいです。小雪、片平なぎさ、椎名林檎、石原さとみ、井上真央に似てるってすごいでしょ。整形しようとする気持ちわかるでしょ?
が、あまりの不細工さが幸いして、顔全体を整形するには莫大なお金とすごい痛みに絶えなければならないと判明し(当たり前だけど)、お金もないし、痛みにも耐えられそうにないのでやめました。
年とると、不細工のが生きていくうえで楽なのがわかりました。いや、ほんと、楽なんですよ。誰も期待しないし(悲しい?)、ちょっと小奇麗にしただけで「きれいになった」と言われるし。不細工が底辺なんで、あとは上に行くだけですもん。
1巻しかないのですぐ読めますが、読んでから考えさせられる感じの重い漫画なので、映画見る前に読んでおくか?と思うのはやめた方がよさそうです。映画見ないから漫画読もう!だといいと思います。映画にはできないシーンがいっぱいありすぎて、多分、別物になりそうな気がします。映画は映画、漫画はマンガで楽しんだ方がいいかも。
映画でも多分、リリコの破滅を、どんどん落ちていく様子を描いていくんでしょうけど。一言でいうと、救われない破滅ですね、全身整形した時点で自分ではない何者かになっているのかもしれません。
リバーズ・エッジには、後にリリコのライバルになる、吉川こずえが出てます。こずえは天然の美人です。映画では水原希子さん(ノルウェイの森のみどり役の人ね)が演じてるみたいです。
リバーズ・エッジのがまだ読めます。
でもまぁ、こちらもゲイの主人公がいつもいじめられてて、ひょんなことから死体を見つけるわけです。でもって、その死体が腐乱していくさまをみていく・・・・みたいな。ゲイの友達がこずえです。
岡崎京子さんのマンガ読むのは、結構、勇気が必要だったりします。
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