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話題の本を読んでみた:八日目の蝉 角田光代 [読み物]

 映画化された「八日目の蝉」です。

 義援金を作るために読み終わった本を整理していたら、出てきました。私が持ってるのはこちらの本です。

 

 でも文庫サイズでも出てるんですよねぇ。

 この話、NHKで壇れいさん主演で放送されてましたねぇ。映画だと永作博美さん&井上真央ちゃんですが。
 七日で死ぬよえいも、八日目に生き残った蝉の方がかなしいって、あんたは言ったよね。
 それは違うかもね、八日目の蝉は、他の蝉には見られなかったものを見られるんだから。見たくないって思うかもしれないけど、でも、ぎゅっと目を閉じてなくちゃいけないほどひどいものばかりでもないと、私は思うよ。
 こういうセリフが本の最後の方に出てきます。なので、「八日目の蝉」という題なのかも。
 あらすじをば。結構、私の感情も入りますけど。
 希和子さんという女の人は妻子ある人と不倫をしていて、子供が出来たのにもかかわらず「おろしてくれ」といわれ、泣く泣く堕胎するのですが、それが元で子供の産めない体になってしまうんです(まぁ、きちんと治療すれば治る可能性もあったらしいですけど、そう思い込んでたらしい)。で、心身共にボロボロなところに、彼の奥さんからなじられ、罵倒されるわけです。
 一般的?に不倫された奥様って、ダンナさまにいくのではなく、相手の女が憎いらしいですねぇ。でも、一人でそういう不倫なんてできないんだから、ダンナが悪いんじゃないのか?とは思いますけど。で、相手の女の人も奥様が憎い!となる訳です。
 そこから希和子さんがとった行動は、家にしのびこむ・・・・・・生まれたばかりの娘を誘拐する、だった訳です。
 悪いことですが、わからんでもない・・・・・生後何ヶ月かの娘を鍵もかけずに家の中においといて出かける方も悪いですし、おろしてなければ、今頃、自分の子供もこのくらい・・・・と思うと誘拐とかそういうことを考えずに私でも赤ちゃんをさらってしまうかもしれない・・・・・かな?
 そして、その娘に薫と名前をつけて、逃避行をしながら自分の娘として育てていく・・・・でもつかまってしまうんですよねぇ。
 第二部はその薫こと恵理菜ちゃんのお話で、誘拐されてしまったがために家族の中でも居場所ないし、どうも私って違う気がする~!みたいな状態で大きくなるんです。まぁ、母親もどう接していいのかわかりませんし、妹も生まれていたので、妹も「いきなりお姉ちゃんだよ」と言われても困りますしね。かなり複雑な状態なんですが、あることから、恵理菜ちゃんに変化があらわれてくるんです。
 映画もあるので、結末は書けませんけど。
 いい話です。でも私は最後まで恵理菜ちゃんの母親を好きにはなれませんでしたけど。
 

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話題の本を読んでみた:宇宙戦艦ヤマト [読み物]

 キムタク様主演の「スペースバトルシップ YAMATO」が12月1日からロードショーですね。

 なので、映画の宣伝にキムタク様をやたらにテレビでお見かけする今日このごろなのですが・・・・・・なぜ!!!ヤマトを実写で映画化するっっ!!!!

 しかも、ものすごく話かわりすぎてるし、人物も変化。佐渡先生が女なんてぇぇぇぇぇぇぇ。森雪はもっとおしとやかのはずなのに「ブラックタイガー隊」って何ですか?

 かくいう私もヤマトは松本零士先生原作だと思っていた馬鹿者ではありますけど(漫画に描いたのは松本先生であって、アニメが原作なのよね)。

 きっと、映画は「キャ〇ャーン」や「デビ〇マン」のような残念な感じになる予感がするのは私だけ?

 でもまぁ、とりあえず、ヤマトの漫画を読み、なんとなく、子供の頃に浸ってしまった猫ごはんなのでした。ちなみにヤマトファンでもなく、やはり女の子なので、ハイジとかみてました。

 読んでみると、矛盾が結構あっておもしろいっちゃおもしろいです。もう、ありえないでしょ、これ!という感じのがバンバン出てきます。艦長は何回も死んで、また生き返るし、森雪もしかり。「え?また生き返ってますか?」というくらいです。シートベルトみたいなのはめてるし。

 映画もこんな感じなのでしょうか?


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話題の本を読んでみた:幻夜 東野圭吾 [読み物]

 「幻夜」をドラマ化するそうな。しかも、深田恭子さん主演で。

 この本は「白夜行」の姉妹編、続編とも言われている本で、白夜行を読んでから幻夜も読んだんですけど、今回、またまた読み返してみました。

 白夜行は「あたしの上には太陽なんかなかった。いつも夜。でも暗くはなかった。太陽に代わるものがあったから。太陽ほど明るくはないけれど、あたしには十分だった。

 幻夜は「あたしらは夜の道を行くしかない。たとえ周りは昼のように明るくても、それは偽りの昼。そのことはもう諦めるしかない」

 違うんです。白夜行の方が、まだ救いはあるし、主人公の雪穂さんが何を求めて、何をしようとしているのか目的がわかるので、同じ悪女として、なんとなく許せるんですけど、美冬さんは、一体、何がしたいのか?なぜそこまで?と思ってしまいます。

 幻夜を読んでいると、白夜行の続き?もしかして、美冬さんは雪穂さんなの?と思うこともあるのですが、もしも、雪穂さんだとすると、幻夜の雪穂さん(美冬さん)は、まさしく夜の道を行くしかないのです。

 個人的な意見ですけど、白夜行で最愛の人(太陽のかわりに雪穂さんを照らし続けてくれていた亮司さん)を亡くしてしまっているので、幻夜では、夜しかないのかな。そう考えるとものすごくかわいそうなのですが、文章の中には全くそれは出てきません。読者は想像するしかないのです。

 ラストも「もしかして、3部作にしたいのか?」と思うようなラストですし。

 でも、いくら利用するだけの男だったといっても、雅也さんがあまりにもかわいそうでしょ。浮かばれない。

 一言でいうとあらすじは「かかわった者みんなを不幸にしても、自分の幸せをつかむ悪女の物語」です。

 とんでもなく悪女です。ここまで悪女っぷりを発揮できるのはもはや才能としかいいようがないくらいの悪女です。

 僕が今まで身を固めなかった理由はただ一つ。頭のいい女性に巡り会えなかったということだ。君はこれまで会った女性の中でずば抜けて頭がいい。そして頭がいい女性というのはしたたかなものさ。そう、見方によっては悪女と誤解されるおそれもあるね

 とこれまた、美冬さんの魅力にとりつかれた男秋村さんのセリフです。そんな上から目線でいいのか?アンタも美冬さんの野望(まさしくそんな感じ)の道具にすぎないんだけど。

 結構、分厚い本なんですが、一気に読めます。白夜行を先に読んでから「幻夜」を読んでみてください。同じ悪女(同一人物?)でも、違います。

 そして、幻夜は衝撃シーンも出てくるので、そこはちと気をつけられた方がいいかも。

白夜行


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話題の本を読んでみた:「大奥」 よしながふみ [読み物]

 二宮くん主演の男女逆転「大奥」が10月1日から映画館でロードショー!!です。

 原作を読んでいた私にとって、どうも水野役が二宮くん、というのがものすごくいただけないのですが、仕方ありません。ニノって、ちょんまげ似合わないと思うし、美男子というより貧相な気が・・・・(だから、硫黄島からの手紙の役は最高によかったんです)、演技は上手いとは思うのですが。

 映画では水野主役になってますが、本では水野、あっけなく去っていきます。これは吉宗が主役なんだと思っていたのですけど。まぁ、それもおいておきましょう。

 映画はこの1巻の吉宗編なのですが、この1巻だけ読むと「イマイチわからん」と思われるかもしれません。

 

  あらすじは、江戸で男子の10~20代までしかかからない赤面疱瘡という病気が流行るんです。でもって、治す手立てがないので、男子激減。かくして、女子と男子が逆転する世界に。吉宗(コウちゃんね)はもちろん8代将軍で、質素倹約をして財政を立て直す!まぁ、史実と同じです。でもって、旗本の息子水野(ニノ)は、お信(堀北ちゃん)という相思相愛の相手がいるけれど、身分違いと貧乏ゆえに大奥に出仕することにするわけです。もちろん、自分の意思です。現実、女の人が「玉の輿」を目指して?大奥に出仕するのと同じです。大奥の中で出世していく水野。とうとう「ごないしょうの方」に選ばれる!出世です。でも、「ごないしょうの方」ちゅうのは、将軍のはじめての相手をするわけで・・・・・初めての相手=穢した(女の人だからね)=罪!で死罪になってしまう・・・・どーする!?

  ネタバレになるので、ここまでにしますが、こんな感じな訳です。

  吉宗編は1巻で終わってしまうのです。

 2巻になると、3代将軍家光の話になるのですが、こちらのがわかりやすいし、なんで女の人が将軍にならないといけなかったのか、理由がきっちりと書かれていて、納得できます。1巻だけだと「いや、きっちり描いてはるのはわかる。でもなぁ、いくら男子の人口減ったからって、将軍が女になってしまうのか?」と思ってしまいます。

 もうね、絶対(というか、お願い)、1巻だけではなく、2巻3巻4巻も読んでください。こっちのがいい話です。もう、家光かわいそうすぎっ!です。で、どうして、将軍にならんといけんかったのかもきっちり描かれてます。できればこっちを映画化してほしかった気が・・・・長すぎ?

  映画観て、2巻~4巻読むのもおすすめです。

  よしながふみさん、おそるべし!です。


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たまには本でも読んでみよう:スターバト・マーテル  篠田節子 [読み物]

 結構好きな作家さんの一人の「篠田節子」さん。
 この人の文章って「わかるー」と思ってしまうんですよね。
 この本はスターバト・マーテルの他にあと1作あります。「エメラルド・アイランド」です。このエメラルド・アイランドのが私にはわかりやすかったです。
 しかし会ったとたんに惚れた。美人だからだ。なんだかんだいって、男が惚れるのは性格じゃない。気だての良いブスより、性格の悪い美人だ。
 こんなセリフを作中の男の人は言ったりします。「そんなことないよ」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、それはあなたが美人だからだと思います。不細工代表(勝手に)の私に言わせると「そのとおり」なセリフなんです。わかります。気だてなんて、一緒に暮らしてみないとわからんのです。惚れるのなんて、内側よりも外側からだと思うので、これはあたってます。
 でも、これはあくまで「惚れる」であって、一目惚れみたいな感じです。だんだんすきになっていった、という場合は内面がすきになることなので、外ばかり言ってる人はダメダメです。
 付き合っていくうちに気立てのいいブスの方がよかったりします(きっと)。でないと、私みたいなブスはどーすりゃいい訳?ただいじけてろって?んな訳ないです。
 もうね、実際にありそうなセリフが結構出てくるので、好きなんです。
 
 余談になりますが、私しゃ、言われたこともありますし。「猫ごはんはものすごいいい人やのに、外見がアカンからなぁ」と。親からは「アンタ不細工やから、整形した方がいいんちゃう?」とも言われたことありますし。親が子に向かって「不細工」というのはよほどの不細工でしょ。
 これでも生きてますよー。不細工として。不細工は楽ですよー。これ以上不細工になることないので、例えばちょっと髪型変えただけでも誉めてもらえます。「ちょっとはマシになったやん」とかね。自虐ネタで笑いまでとれます。不細工バンザーイ。
 さておき、この篠田節子さん。スターバト・マーテルのほかのおすすめ本はこちら。
 これは、是非、男の人に読んでいただきたいかも。超エリートな妻に普通の夫の物語なんですけど、男の人には理解できないかもしれません。でも、女の人から見たら、ものすごくよくわかる話だったりするんです。さすが!です。
 

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